美味しいペペロンチーノが作れれば、どんなパスタもおいしく作れる!
「ペペロンチーノを食べればその店のレベルがわかる」って聞いたことありませんか?
私はイタリア料理人なのですが、これ、あながち外れてもいないかなと思います。
というのも、ペペロンチーノって、入ってる具材といえばニンニクと唐辛子だけ。
とてもシンプルなんですよね。
だから、味のごまかしがきかない。
それでよく「ペペロンチーノを食べればその店のレベルがわかる」なんて言われています。
そして、実際においしく作ろうと思うと結構難しいんですよね。
今回は、そんなプロでもちょっと厄介なペペロンチーノをおいしく作る方法を教えちゃいます!
ちょっとしたコツで失敗知らずですよ。
ペペロンチーノさえおいしく作れるようになれば、あとは好きな具材を加えるだけで、無限にレパートリーが増やせちゃいます。
それでは早速行ってみましょう!
ペペロンチーノを失敗なしでおいしく作る方法
材料(4人分)
・スパゲッティーニ(直径1.4㎜) 320g
・ニンニク 小4片
・赤唐辛子 2本
・イタリアンパセリのみじん切り 適量
・オリーブオイル 100㎖
・エクストラバージンオリーブオイル 適量
手順
1.パスタをゆでる
2.ソースを作る
3.パスタとソースを和える
1.パスタをゆでる
○お湯の量:パスタの量の10倍の量(パスタは一般的に1人前80~100gとされることが多い)
最近はお湯の量を少なくしてゆでる方法なども紹介されていますが、よりおいしく作るのであればこの量のお湯がおすすめです。
なぜならば、お湯が少ないとパスタを入れた際に急激に温度が下がり、その後再沸騰するまでに時間がかかってしまうからです。
そうすると、パスタの内部からデンプンが外に流出し、味や食感が落ちる原因となります。
○塩の量:お湯の量の1%(お湯が1ℓの場合、塩は10g)
舐めるとややしょっぱく感じる程度の塩分濃度です。
ここでしっかりとした塩加減にしておかないと、やはりパスタの内部からデンプンが流出し、味や食感が落ちる原因となります。
○ゆで方:パスタを入れた後は、パスタがゆらゆらと静かに踊っているような状態を保つ。沸騰していないのも、沸騰し過ぎているのもだめ。そして、アルデンテで上げる。(ゆであがったパスタはこの後鍋でさらに火にかけるため、やや硬めで上げるのがポイント)
茹でる温度が低いとパスタ内部からデンプンが流出してしまいます。また、沸騰し過ぎているとパスタ同士がぶつかり、パスタの表面が傷つき、食感が悪くなるほか、千切れやすくなったりします。
2.ソースを作る
①フライパンにオリーブオイル(100㎖)を入れ、みじん切りにしたニンニク、赤唐辛子を入れ、弱火でじっくりと炒める。
ここが重要なポイントで、ニンニクは冷たい鍋に冷たい油を入れ、その中にいれ、ゆっくり加熱することでとても甘く官能的なニンニク本来の香りを引き出すことができます。
②ニンニクがきつね色になったらイタリアンパセリのみじん切りを加え、さらにゆで汁を300㎖加え、フライパンを揺すり乳化させる。
ゆで汁を加えることで、ニンニクの焦げ付きを抑える。また、鍋を揺らすことで液体が乳化し濃度が付き、パスタに絡みやすくなる。
3.パスタとソースを和える
ゆであがったパスタを鍋に入れ、ソースと和え、塩が足りないようならば、塩を加え味を調える。
ここで時間がかかってしまうとパスタは柔らかくなり、表面も崩れ、舌触りがわるくなってしまうので、できるだけ手早く仕上げる。
コツとしてはここでソースの味をしっかりと決めておくこと。やや強めの塩加減にしておくのがポイントです。
器に盛ったら、仕上げにエクストラバージンオリーブオイルを振りかけ、出来上がり。
まとめ
少し長くなりましたが、ポイントは以下の通りです。
○ゆでるときは塩分濃度1%の多めのお湯でゆらゆらと沸騰する程度の温度でゆで、上げるときはやや硬めで上げること。
○ソースを作る際、ニンニクは冷たい状態からゆっくりと過熱すること。また、パスタと和える前にソースをしっかりと乳化させておくこと。
○ソースとパスタを和える際はなるべく短時間とすること。
ポイントをしっかりと押さえて、是非ご家庭でおいしいペペロンチーノを作ってください!